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長崎県美術館

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桃絵染付長生皿 ( 1982(昭和57)年)

Plate with Peach Design in Underglaze Blue, Mikawachi ware 出品履歴

中里陽山 [末太郎] Yozan (Suetaro) NAKAZATO
作品解説
  本作品は昭和期の三川内焼をささえた中里陽山(末太郎)晩年の作品。口縁に花弁様の切り込みが入った大ぶりの輪花皿で、力強い構図と筆さばきで長寿を象徴する桃がたわわに実る様が描かれている。裏面には「壽三千歳」の文字と、高台内に「無形文化財 陽山末太郎作 八十六才」の銘がある。陽山(末太郎)は、卵の殻のように薄い「卵殻手」と称される薄手白磁の名手として1974年に長崎県無形文化財保持者に指定されているが、大胆な絵付けも得意とし、数多くの名品を残している。その陶画の修養のために、陽山は絵手本による鍛錬のみならず、晩年にはコンテを用いたデッサンも行ったり、陶画下絵についても伝統的筆ではなく鉛筆や色鉛筆を用いていたことが残された関連資料からわかっている。本作品も、伝統的な吉祥図である桃を描きながらも、陰影を巧みに施した枝や葉の描写に、陽山(末太郎)の西洋画法の学習の跡を見ることができる。共箱であり蓋表には「平戸三川内焼 桃絵染付長生皿」、蓋裏には「昭和五十七年二月三日 宮内省御用達 無形文化財 陽山末太郎作 八十六才」、印章「陽山」(朱文方印)とある。  
作品詳細
素材・技法 磁器
素材・技法(英文) Porcelain
サイズ 口径41.2cm
コレクション名  
備考 三川内焼
関連収蔵資料
図書
資料

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