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物質のまなざし ( 1975 (昭和50)年)
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瀧口修造/アントニ・タピエス Shuzo TAKIGUCHI / Antoni TÀPIES
作品解説 | |
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詩人の瀧口修造(1903-1979)と美術家アントニ・タピエスとの協働により制作された詩画集『物質のまなざし』は、1975年にバルセロナのポリグラファ社から発行されました。瀧口による16の短い詩にタピエスのリトグラフ12点が挿絵として添えられたこの詩画集は、それぞれ独自の道を歩む二人の芸術家が「物質」を介し交差した貴重な瞬間を留めるものです。 書くことと描くことの一致を夢見、言葉の根源的な物質性を予感し続けた瀧口は「花鳥風月 月並文句 の鎖を解け ものとことばに 野の鍵を。」とこの詩画集に詠い、「芸術は記号である。ものである。」と断じ「私は、もしかしたら物質があたえてくれるかもしれないヒントの最初の目撃者である。」と言うタピエスは、それ自体まさに「もの」であるこの詩画集に日常の様々な「もの」の痕跡を刻印しています。 二人がここで成し遂げようとしたことは、私たちが「もの」に押し着せている既成の分類や意味を剥ぎ取り、「もの」そのものに肉薄しようとする試みと言えるでしょう。私たちが「もの」に意味を与えるのではなく、「もの」が私たちに意味づけの可能性を無限に与えてくれているとしたら? 「物質のまなざし」とは、「もの」の側から我々を照らしているそのような可能性の謂かもしれません。 |
作品詳細 | |
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素材・技法 | リトグラフ・紙 |
素材・技法(英文) | Lithograph on paper |
サイズ | 43.6×63.7cmの2つ折(3点) 半切(9点) |
コレクション名 | |
備考 | ed. no. 428 |
関連収蔵資料 | |
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