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長崎県美術館

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聖セバスティアヌス ( 16世紀前半)

Saint Sebastian 出品履歴

作者不詳 (カスティーリャ派) Unknown, Spanish (Castile)
作品解説
  聖セバスティアヌスは伝説的な殉教聖人で、その生涯についてはほとんど何も知られていない。ミラノで生まれ、ローマ皇帝ディオクレティアヌスの近衛兵であったと言われており、信仰のために死刑を宣告された友人たちを救おうとしてキリスト教徒であることが露見し、皇帝の命によって処刑されたと伝えられている。最初は、柱に縛り付けられ、弓矢で射殺が行なわれた。刑が執行されて後、死んだものとして放置されていたが、全ての矢は急所を外しており、一命を取り留めた。皇帝は再び聖セバスティアヌスの処刑を命じ、今度は棍棒によって乱打され、ついに殉教した。聖セバスティアヌスの標章は「矢」であり、矢は疫病の象徴とされていたため、疫病、とりわけペストに対する守護聖人として尊ばれ、「防疫」を祈願する意図して描かれることが多かった。
 聖セバスティアヌスの図像は、中世初期には年配の軍人として表されたが、次第に美貌の青年、それも裸体像として描かれるようになった。立木か柱に縛られ、数本あるいは無数の矢が体を刺し貫いている姿で描かれる。
 本作品は、おそらく長崎県美術館が所蔵する《聖バルトロマイ》や《巡礼者聖ヤコブ》と同一の祭壇画の一部を成していたもので、同じ画家の手になるものと考えられる。他の2作品と同様、諸派の様式が混淆したイスパノ=フラメンコ様式末期の作品だと言えるだろう。  
作品詳細
素材・技法 油彩・板
素材・技法(英文) Oil on panel
サイズ 99×57cm
コレクション名 須磨コレクション
備考 須磨No.1673
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図書
資料

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