森永純─写真の中の事実

展覧会名
森永純─写真の中の事実
会期
2024年1月27日(土)~4月14日(日)
会場
常設展示室1室
主催者
長崎県美術館
概説
長崎市出身の写真家・森永純(1937-2018)は、キャリアを通じて「写真とはなにか」という命題について探求し続けました。彼の代表作として知られるのが、経済発展に伴い汚染が進行した東京都内の河川を被写体とした《河―累影》、そして日本各地の海面を捉えた《波―海》というふたつのシリーズです。
 キャリアの初期からオリジナル・プリントの重要性に自覚的であった森永。彼にとって写真とは、単なる被写体の複製ではありえず、写真に内包された、モノとしての写真が放つリアリティ、彼自身が語るところの「写真の中の事実」こそが何よりも重要なものとして捉えられていたのです。
 本展では、《河―累影》、《波―海》シリーズのうち当館が所蔵する42点を展示し、美しい諧調と強烈な存在感を併せ持つ写真がかたちづくる森永の芸術世界へと迫ります。

画像|《河/「河―累影」より》1960年、ゼラチンシルバープリント、長崎県美術館蔵 ⓒJun Morinaga

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