スペイン美術特別講演会“画家たちの画家”ベラスケス―バロックの超克
- 名称
-
スペイン美術特別講演会“画家たちの画家”ベラスケス―バロックの超克
- 会場
-
ホール
- 期日
-
2014年11月15日(土)16:00~18:00
- 主催
-
長崎県美術館
- 概要
-
スペイン美術をコレクションの柱の一つとする長崎県美術館では、開館以来、企画展や美術館コレクション展を通じスペイン美術の魅力の普及に努めています。
この度、スペイン美術史研究の第一人者、大髙保二郎氏による講演会を開催します。17世紀スペインを代表する巨匠ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)の芸術の軌跡と魅力について分かりやすくお話ししていただきます。
●講演概要
17世紀スペインを代表する巨匠ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)。セビーリャに生まれ、24歳にしてフェリペ4世に召喚され、王宮(アルカ―サル)を舞台に廷臣にして宮廷画家という二足の草鞋の人生を送った。その生き方からはゴヤのようなドラマも、ピカソのような恋愛も見えない。しかし近代絵画の父マネをして、“画家たちの画家”(le peintre des peintres)と呼ばせ、さらに「僕は彼の中に絵画における自分の理想の実現を見出したのです」とまで言わしめている。
ベラスケスの絵画は一般の美術愛好家以上に、実作者に人気が高い。それはなぜであろうか。本講演ではベラスケス芸術の軌跡をその初期から晩年まで辿りながら、17世紀バロックを超克した彼の絵画の近現代性、マネが言う「自分の理想の実現」とは何か、その今日的な魅力までも探り出す。
講 師|大髙保二郎(早稲田大学文学学術院 教授)
定 員|先着100名
料 金|聴講無料