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長崎県美術館

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ミロの星とともに ( 1978(昭和53)年)

In the Company of the Stars 出品履歴

ジュアン・ミロ Joan MIRÓ
作品解説
  瀧口修造がミロの作品に寄せた詩に、ミロが絵を寄せて作られた詩画集として、1978年平凡社より出版。瀧口は1940年に世界初のミロについての単行本『ミロ』を刊行していたが、実際に二人が会ったのはミロが1966年に開催された展覧会のために日本を訪れた時である。以来、二人は親密な友好関係を結び、1967年に瀧口の提案から共同制作の計画が持ち上がった。これが11年後の1978年にようやく日の目を見た《ミロの星とともに》である。その最中1969年には別の共同作品、詩画集『手づくり諺』(ポリグラファ社、バルセロナ)が生まれている。
『ミロの星とともに』の詩は、66年の「ミロ展」で訪日したミロの歓迎会で瀧口が朗読した同名の詩と、1936年にミロについて初めて瀧口が書いたものが用いられている。書籍は横長の画面を蛇腹状の折り本形式で、まず瀧口の詩をレイアウトして印刷、それをミロのもとに送ってミロが余白に絵を描き、さらにそれを日本で写真製版するという段階を踏んだ。写真製版に際してはミロの妥協を許さない厳格な監修の元、日本側の長年の試行錯誤と技術研鑽の結果生まれたもので、ミロの作品と扱って差し支えない。本作品は限定50部のみ制作された特装版中の17番である。特装品にはワインレッド色の桜の木箱と、マーグ画廊で刷られた同題のオリジナル・リトグラフ(En compagnie des étoiles, 38x36cm, 1978)が付されている。

掲載文献
Patrick Cramer, Joan Miro the Illustrated Books: Catalogue Raisonne, Geneva, 1989, n. 242; Ibid., Joan Miro Lithographs, IV: 1976-1981, n. 1153, p. 80.  
作品詳細
素材・技法 オフセット(詩)、カラーグラビア(画)/雁皮紙
素材・技法(英文) Offset printing (poetry) and rotogravure (illustration) on paper
サイズ 37.8×17.9cm リトグラフ:38×36cm 箱40.9×39.5cm
コレクション名  
備考 詩:瀧口修造(1903-79)
関連収蔵資料
図書
資料

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