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消えゆく光 ( 2002年)

The Light That Failed 出品履歴

ホセ・マリア・シシリア José María SICILIA
作品解説
  シシリアは、1990年頃から蜜蠟の層に昆虫や日常的な事物のイメージを閉じ込めた作品を制作し始めた。90年代の半ばには、浅い木枠に蜜蠟を流し込んだものを支持体として、油彩で花を描いたシリーズに着手。このシリーズには、縦長の画面一杯にパンジーのような小花を散らしたタイプと、乳白色の地に一輪の赤い巨大な花を配したタイプの二種類があり、シシリアはそれらによって国際的な人気を博した。
モティーフとしての「花」は、彼にとって現在に至るまで一貫して重要性を持ち続けている。花を描いた作品は、いずれも「消えゆく光」と題されて、現在も(宇宙のように)拡張し続ける壮大なシリーズの一部を構成している。これらは、明らかに花と分かるものから、暗闇の中の炎のようにも星雲のようにも、あるいは身体の一部のようにも見えるものまで様々である。
本作品では、黄色の画面の中央に黒い円が描かれており、その周囲に赤い色がまるで血のように滲んでいる。注意深く観察すると、蜜蝋の層の中に、黒い円の周囲を取り囲むコスモスの花弁のようなものが見える。また蜜蝋の表面には皺が寄ったり無数の気泡の痕が残ったりしており、これが画面に人間の皮膚のような無限に豊かな表情を与えている。この作品の前に立つ者は、蜜蝋のほのかな甘い香りを感じつつ、花、身体、宇宙というミクロコスモスとマクロコスモスを絶えず往還する視覚と想像力の果てしない運動の中に身を置くことになるのである。
 
作品詳細
素材・技法 油彩、蜜蝋・板
素材・技法(英文) Oil and beeswax on board
サイズ 185×157cm
コレクション名  
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