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母子像 ( 1925(大正14)年)
Mother and Child 出品履歴>
北村西望 Seibo KITAMURA
作品解説 | |
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幼な子に授乳する母親の座像。全てが丸みを帯びたフォルムで構成された、聖母子でも慈母観音でもあるような、柔和な造形である。さらに鉄漿(おはぐろ)で赤褐色に着色されているため、木彫のような温かみを感じさせる。同じ頃に制作された《若き日の母親》(大正末期、井の頭彫刻園二号館)が、母子の日常の一コマを捉えたスケッチ風の作品であるのに対し、こちらは普遍的な慈愛の表象といえる。滑らかな表面処理が施されており、母親の衣の合わせ目にある装飾文様や左右対称の台座ともあいまって、装飾性が際立っている。過剰なまでに男性性が強調された男性像を得意とした作者には極めて珍しいタイプの作品だ。 作者は、1923(大正12)年までに五人の子どもをもうけ、本作品が制作された年には帝展会員となってもいる。公私共に充実していた時期の佳品といえるだろう。 |
作品詳細 | |
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素材・技法 | ブロンズ |
素材・技法(英文) | Bronze |
サイズ | 87cm |
コレクション名 | |
備考 |
関連収蔵資料 | |
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図書 | |
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