長崎県美術館

作家解説

大分県宇佐郡出身の司法官の子として宮崎県に生まれる。父親の死後、長崎市で耳鼻科医をしていた兄の貞護のもとに身を寄せる。長崎市の私立海星中学校へ入学し、フランス人教師アルベール・ブレザッケルに絵の手ほどきを受け、絵画への関心を抱くようになる。大正8年（1919）に中学校を卒業後、上京。小林萬吾の同舟社で木炭画を学び、東京美術学校を志すものの受験に失敗。同じ頃、岡田三郎助主宰の本郷洋画研究所でも学ぶ。そこで山口長男、大橋了介と出会う。昭和2（1927）年、山口、荻須高徳、そして偶然同じ船に乗り合わせた大橋と渡仏。到着後、滞在中の佐伯祐三を四人で訪ね、以降佐伯と制作を共にした。横手の描くフランスの風景画には佐伯の影響が強く表れているが、昭和3（1928）年、佐伯の死後、独自の表現を追求する。1930年に結核で倒れ、翌1931年にスイス国境近くの町オトヴィルのサナトリウムで他界した。享年31。

	ビロード服の女 （1928（昭和3）年） Woman in Velvet Cloth 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	鶏 （1929-30（昭和4-5）年頃） Dead Fowl 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	ピエロ （1929（昭和4）年頃） Pierrots 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・厚紙

	工場近くの住居 （1929（昭和4）年） Houses near Factory 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	自画像 （1925-27（大正14-昭和2）年頃） Self-portrait 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	小口運送屋 （1928（昭和3）年） Express Baggage Carrier's House 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	ラグビー （1930（昭和5）年頃） Rugby 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	楽器持つ女 （1920-24年頃） Woman with a Mandolin 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	風景 （1918（大正7）年） Landscape 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	パリの裏街 （1928（昭和3）年） Back Street in Paris 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	静物 （1919（大正8）年） Still Life 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	拳闘 （1930（昭和5）年頃） Boxing 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	セーヌ河畔の小店 （1929（昭和4）年頃） Bouquinistes along the Seine 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	野外音楽会 （1929（昭和4）年頃） Open-air Concert 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・板

	フランス革命記念祭の集い （1930（昭和5）年） Celebration of the Bastille Day 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	教会堂、ヴェトゥイユ （1929（昭和4）年） Church at Vetheuil 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	赤い線のある家、ヴィリエ＝シュル＝モラン （1928（昭和3）年） House with Striped Wall, Villiers-sur-Morin 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	アトリエの中庭 （1928（昭和3）年） Courtyard of the Atelier 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	坂道の家 （1928（昭和3）年頃） Houses along the Slope 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

	ムーラン・ド・ラ・ギャレット （1930（昭和5）年頃） Moulin de la Galette 横手貞美 Sadami YOKOTE 素材・技法：油彩・カンヴァス

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