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作家詳細
ホセ・グティエレス・ソラーナ / ソラーナ (1886~1945年)
José Gutiérrez SOLANA
作家解説
20世紀前半のスペインを代表する画家。スペイン・バロックの巨匠バルデス・レアルやゴヤの系譜に連なる、グロテスクで幻想的な作品を描いた。1900年から1904年までマドリードのサン・フェルナンド美術学校に学ぶが、実質的にはほぼ独学で画家となる。1903年頃から通い始めたヌエボ・カフェ・デ・レバンテで「98年組」の作家たちと知り合い、彼らのアイロニーや諷刺性を学んだことは、彼の芸術の形成に大きな影響を与えた。1904年に全国美術展に初出品して以来、同展にはほぼ毎年出品。1920年代以後は、国内外の個展・グループ展に多数出品し受賞している。マドリードを拠点に活動したが、1937年から1939年までは市民戦争を避けてパリに住み、その間、パリのガゼット・デ・ボザール誌がソラーナ展を開催している。1919年にはビルバオ美術館、ブエノスアイレス美術館が作品を購入するなど、比較的早くから国内外で評価を受けたといえる。彼が好んで取り上げたのは、キリストの受難や「死の舞踏」のような伝統的な主題、あるいは貧困、売春、アルコール中毒、闘牛、カーニヴァルといった同時代の風俗的な主題である。そうした主題を、黒と褐色を基調とした暗鬱な色彩、荒々しいタッチ、厚く盛り上げた絵の具で描き出した彼の作品には、死のイメージと祝祭の雰囲気、不気味さと滑稽さが同居している。
作品一覧
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仮面たち
(1940年頃)
Masks ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA 素材・技法:油彩・カンヴァス |
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死神と仮面
(1940年頃)
The Death and the Masks ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA 素材・技法:油彩・カンヴァス |
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軽業師たち
(1930年)
Equilibrists ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA 素材・技法:油彩・カンヴァス |
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アスファルト作業員
(1930年)
Men Laying Asphalt ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA 素材・技法:油彩・カンヴァス |
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怪しげな仮面
(1925年頃)
ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez Solana 素材・技法:鉛筆、パステル・紙 |
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腕を組んで踊る仮面たち/二人の仮面
(1940年頃)
Dos mascaras ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA 素材・技法:エッチング・紙 |
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