〈国立美術館 コレクション・プラス〉鴨居玲のスペイン時代 ― スペイン・バロックの巨匠ジュゼペ・デ・リベーラの作品とともに
概要
会期 | 2023年04月07日(金) ~ 2023年06月11日(日) |
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開館時間 | 10:00~20:00(最終入場19:30) |
休館日 | 4月10日(月)、24日(月)、5月8日(月)、22日(月) |
ジュゼペ・デ・リベーラと鴨居玲、初の競演!
戦後の日本洋画壇において異色の存在感を放ち、今なお熱心なファンを獲得し続ける画家・鴨居玲。鴨居玲は父親の故郷である長崎県北松浦郡田平村(現・平戸市田平町)に本籍を持っていました。長崎県美術館では、姉の鴨居羊子とともに郷土ゆかりの作家として顕彰を続けてきました。
鴨居の画家としての最も充実した時期は、1971年2月から3年8か月間にわたるスペイン時代でしょう。特に1971年夏にラ・マンチャ地方の小都市バルデペーニャスに居を構えてからは、それまでの鬱屈を晴らすかのように、優れた作品を次々と生み出していきました。村人たちとの交流を通じて描き出された老人や酔っ払いのシリーズは、人間の喜怒哀楽をカンヴァスに映してきた鴨居のまさに真骨頂として、画業の頂点を成す作品群となりました。
飛躍の大きな要因に、スペイン美術を研究したことがあげられるでしょう。鴨居はマドリード滞在期、何度もプラド美術館に通い、特にスペイン・バロックの巨匠ジュゼペ・デ・リベーラ(1591-1652)から多くを学びます。この時期の特徴である漆黒の背景からハイライトによって人物が浮かび上がるような「光と闇」の表現は、まさにリベーラ作品の学習の成果でした。
本展では国立西洋美術館からリベーラの《哲学者クラテース》を特別に借用し、当館が所蔵する鴨居のスペイン時代の作品を比較展示します。それによって、鴨居がリベーラ作品からどのような親和性を感じ取り、自身の制作に反映させていったかを検証します。
なお本展は、国立美術館と国立アートリサーチセンターが新たに開始した「国立美術館コレクション・プラス」のプレ事業となります。
■「国立美術館 コレクション・プラス」とは
各地の美術館と連携し、そのコレクション展示をより充実したものとすることを目指して、国立美術館と国立アートリサーチセンターが新たに開始した事業です。
作品紹介
- ジュゼペ・デ・リベーラ《哲学者クラテース》1636年 油彩・カンヴァス 国立西洋美術館蔵
- 鴨居玲《英雄》 1973年 油彩・カンヴァス 長崎県美術館蔵
- 鴨居玲《狂候えよ》 1973年 水彩、鉛筆・紙 長崎県美術館蔵
- 鴨居玲《私の話を聞いてくれ》1973年 油彩・カンヴァス 長崎県美術館蔵
基本情報
観覧料
一般 | 420(340)円 |
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大学生・70歳以上 | 310(250)円 |
小中高生 | 210(170)円 |
◎( )内は15名以上の団体料金。
◎県内在住の小・中学生は無料。
◎学校行事の一環として、県内の小・中・高・特別支援学校生が利用する場合は、引率の教員を含め、無料。
◎身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証提示者及び介護者1名は無料。
主催等
主催 | 長崎県、長崎県美術館 |
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特別協力 | 国立西洋美術館、国立アートリサーチセンター |
後援 | スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京、在福岡スペイン国名誉領事館、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、NHK長崎放送局、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NCC長崎文化放送、NIB長崎国際テレビ、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎 |