長崎県美術館

コレクション展

2022年度 長崎県美術館 新収蔵記念 野見山暁治展

概要

《レチロ公園の樹》1963年  油彩・カンヴァス
会期 2022年08月10日(水) ~ 2022年10月10日(月・祝)
開館時間10:00~20:00(最終入場19:30)
休館日第2・第4月曜日 (祝日の場合は火曜日)
会場常設展示室第1室

今年度、長崎県美術館のコレクションに昨年12月に満101歳を迎えた画家・野見山暁治の作品が新しく加わりました。本展ではそれを記念し、新収蔵作品を一挙公開します。
 野見山暁治は1920年に福岡県飯塚市の炭坑の町に生まれました。幼少期より絵を描くことを好み、父親の反対に遭いながらも次第に画家を志すようになります。そして17歳の時に東京美術学校油画科予科に入学、翌年本科に入学しました。ところが次第に戦争が激しくなると、野見山は繰り上げ卒業を余儀なくされ、陸軍に入隊し満洲へと派遣されます。しかしまもなく肺の病気により内地送還され、傷痍軍人福岡療養所で終戦を迎えました。
 1952年から1964年にかけてフランスへ絵画留学。西洋の造形感覚を身に着けていく一方で、留学後半期には自らの中に潜んでいた東洋に目覚めます。帰国して以降、国内の美術運動や団体からは距離を置き、現在に至るまで独自の画業を展開してきました。
 野見山の作品では常に、自らが目にしたものや記憶など、身近なものが色や形を自由に変え、さらには意味をも剥ぎ取られながら絵の中に顕現します。そしてそれらが画面の中でせめぎ合いながら、緊張感を保ったまま見る者に迫ってきます。ときに軽妙で、ときに重厚な、野見山の絵画世界を支える造形力は、100歳を過ぎた今もなお衰えることがありません。
 本展では留学時代に赴いたスペイン滞在期(1963年)の作品から2010年までの油彩画12点をはじめ、水彩画や素描を合わせ、幅広く野見山芸術を紹介します。

作品紹介

関連企画

アーティスト・トーク

日時 8月10日(水)15:00~16:00(開場14:30)
会場 ホール
講師 野見山暁治
定員 40名(応募多数の場合は抽選)
料金 無料(要コレクション展観覧券)
申込締切 7月30日(土)必着

※申込受付は終了しました。
レクチャー「野見山暁治 画家としての歩み」(コレクション・イン・フォーカス第4回)

日時 9月11日(日)11:00~11:40(開場10:30)
会場 ホール
講師 森園 敦(長崎県美術館学芸員)
定員 30名程度
料金 無料
担当学芸員によるギャラリートーク

【お知らせ】9月3日(土)は、都合により中止いたします。

日時

9月3日(土)、10月1日(土)各回14:00~

会場 常設展示室第1室
料金 無料(要コレクション展観覧券)

基本情報

観覧料
一般420(340)円
大学生・70歳以上310(250)円
小中高生210(170)円

◎( )内は15名以上の団体料金。
◎県内在住の小・中学生は無料。
◎学校行事の一環として、県内の小・中・高・特別支援学校生が利用する場合は、引率の教員を含め、無料。
◎身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証提示者及び介護者1名は無料。

主催等
主催長崎県、長崎県美術館