長崎県美術館

コレクション展

長崎開港450周年記念 長崎港をめぐる物語

概要

山下清《長崎風景》1963年 十八親和銀行蔵 ©山下清作品管理事務所
会期 2021年04月07日(水) ~ 2021年06月13日(日)
会場常設展示室 第1・2室
主催長崎県、長崎県美術館
協力長崎県菓子工業組合
特別協力船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」

2021 年に開港 450 周年の節目を迎える長崎港。本展では、長崎港を描いた風景画や開港以後の砂糖文化の発展を支えてきた長崎の菓子型の展示を通して港の多彩な魅力をご紹介します。会期中には、アーティスト・島袋道浩による港にちなんだアートイベントも開催。港をめぐる美術の物語をお楽しみください。

①港のすがた(常設展示室第1室)
明治期以降現代に至るまでに長崎港をモチーフとした絵画作品を一堂に展示します。特に戦後は、長崎の異国情緒あふれる風景に魅せられて、中央の画家たちがこぞって長崎を訪れ絵画制作を行いました。それは一つのブームとなり、昭和39年に海外旅行が自由化されるまで続きました。本章では明治以降現代までに描かれた長崎港の姿を特集することにより、その時代の画家の視線に注目します。
作品紹介

②長崎の菓子型(常設展示室第2室)
長崎港を入口として、貴重な砂糖が安定してもたらされるようになった江戸時代、砂糖の特性を生かした繊細な菓子が日本に登場し、その製造に「菓子型」が使われました。本展では長崎市内の菓子店などから貴重な菓子型をお借りし、特別に展示します。長崎ならではの和菓子(金花糖、口砂香、ぬくめ細工など)や中華菓子(月餅)の製造に用いられてきた、多様で美しい菓子型の数々。それらは、「港」を通した文化の成熟とともにある長崎の姿について、または身近な「港」が人々の生活にもたらしてくれる恩恵の豊かさについて、私たちに雄弁に語りかけてくれることでしょう。

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作品紹介

関連企画

象が海からやってくる

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、「象が海からやってくる」は実施日非公開・無観客で開催することになりました。本プロジェクトの様子は、2021年7月13日(火)~9月12日(日)に開催する展覧会「島袋道浩」展(常設展示室 第4室)にて展示予定です。

開催概要*************************
江戸時代、時の将軍徳川吉宗に献上するために連れてこられた2頭の象は、長崎に上陸し、江戸城までの道すがら、多くの驚きとともに人々に迎えられました。世界的に活躍するアーティスト・島袋道浩の手によって、象の物語がいま、よみがえります。

 佐賀でのイベント時の写真

象の展示 7月13日(火)~9月12日(日)
作家プロフィール 島袋道浩 SHIMABUKU
1990年代初頭より世界中を旅しながら、そこに生きる人々の生活や新しいコミュニケーションのあり方に関するパフォーマンスやインスタレーション作品などを制作している。詩情とユーモアに溢れつつメタフォリカルに人々を触発するような作風は世界的な評価を得ている。近年はモナコ国立新美術館やクンストハーレ・ベルンなどで個展が開催される。ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003、2017年)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006年)、あいちトリエンナーレ2010、ハバナ・ビエンナーレ(2015年)、リヨン・ビエンナーレ(2017年)などに参加。Reborn Art Festival 2019(宮城)ではキュレーターも務める。