長崎県美術館

コレクション展

レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画名品展

概要

《石の手摺りにもたれる自画像》1639年 エッチング、ドライポイント 第2ステート(全2) 20.5×16.4cm レンブラントハウス美術館、アムステルダム The Rembrandt House Museum, Amsterdam 
会期 2015年12月19日(土) ~ 2016年02月21日(日)
休館日12/28(月)~1/1(元日)、1/12(火)、1/25(月)、2/8(月)
開場時間10:00~20:00(最終入場は19:30) 
※1/2(土)・3(日)は18:00閉館(最終入場は17:30)
会場常設展示室1・2室

 レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)は、黄金世紀と呼ばれた17世紀オランダを代表する画家です。神秘的な光と影の表現や陰影に富んだ深みのある人間像によって、我が国でも最も知られた古の巨匠のひとりといえるでしょう。レンブラントは、油彩画のみならず、銅版画(主にエッチング)においても類まれな独創性を発揮しました。生涯に制作された約300点の版画は、柔らかな明暗表現や自由な描線を特徴とし、油彩画とは全く異なる独自の世界を見せてくれます。本展は、アムステルダムにあるレンブラントハウス美術館の全面協力のもと、同館所蔵の貴重なレンブラント版画コレクションから、傑作として知られる《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》を始めとする優品約30点をご紹介します。そこには、聖書のエピソードから身近な人々の肖像、自画像、風景、そして卑近な日常生活のひとこまに至るまで、様々な主題が闊達な描線によって生き生きと表されています。エッチングという銅版画技法の頂点を極めたレンブラントによる、光と影の織りなす静かなドラマをぜひご堪能ください。

レンブラントハウス美術館
レンブラントハウスのファサード レンブラントハウス美術館、アムステルダム The Rembrandt House Museum, Amsterdam 

レンブラントがアムステルダムで1639年から1658年まで住んでいた家は、現在、「レンブラントハウス美術館」として公開されています。この家はもともと豪商の邸宅でしたが、肖像画家として頭角を現し、アムステルダムの資産家の娘と結婚して順風満帆であった30代前半のレンブラントが購入したもので、この家で過ごした約20年が彼の生涯で最も実りある時期となりました。レンブラントが破産したために1658年に競売にかけられたこの家は、その後の200年の間に巨匠とのゆかりも忘れ去られてしまいましたが、19世紀末に調査によってレンブラントの家であると特定され、アムステルダム市の支援を得て1911年から美術館として公開されるようになりました。1998年には新館が完成し、レンブラントが暮らしていた当時の外装・内装・調度も学術的な考証に基づいて復元されて、今では彼の制作の様子や私生活を偲ばせる貴重な空間となっています。版画の収集も行われており、現在ではレンブラントのほぼ完全な版画コレクションを有する美術館として知られています。

作品紹介

関連企画

レンブラントハウス美術館学芸員によるギャラリートーク

※15:00~20:00に内覧会をいたします。(要本展観覧券)

日時 12月18日(金)15:15~15:45
会場 常設展示室
講師 レオノーレ・ファン・スローテン
料金 無料(要本展観覧券)
講演会「版画家レンブラント―母型(マトリックス)の変形、基底材の変容」

日時 1月30日(土)14:00~15:30
会場 ホール
講師 幸福 輝(こうふく・あきら/国立西洋美術館客員研究員)
定員 先着100名
料金 無料(要本展観覧券)
担当学芸員によるギャラリートーク

日時 12月27日(日)、1月10日(日)、1月24日(日) 15:00~
会場 常設展示室
料金 無料(要本展観覧券)
ワークショップ「はじめてのエッチング」 ※事前申込制

日時 1月16日(土)10:30~16:30
会場 アトリエ
対象 中学生以上
定員 20名
料金 300円(要本展観覧券)
申込締切 2016年1月5日(火)必着 
ワークショップ申込方法 ①参加者の氏名(ふりがな) ②年齢 ③〒 ④住所 ⑤電話番号 を明記の上、FAX、e-mailまたはハガキのいずれかの方法でお申し込みください。
〒850-0862 長崎市出島町2-1 
長崎県美術館「レンブラント版画名品展関連企画」係
FAX:095-833-2115 
Eメール:workshop-01@nagasaki-museum.jp
*申し込みは1通につき2名様まで受け付けます。各人①~⑤ご記入下さい。
*応募者多数の場合は抽選となります。
*結果は当選者にのみ、開催日の1週間前までに通知ハガキを送付いたします。

基本情報

観覧料
一般400(320)円
大学生・70歳以上300(240)円
小中高生200(160)円

※1/2(土)・3(日)は入場無料

◎( )は15名以上の団体料金
◎県内在住の小中学生は無料
◎障害者手帳保持者及び介護者1名まで無料
◎「百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」「ソフィ・カル―最後のとき/最初のとき」のチケットでも観覧できます(それぞれの会期中に限る)

主催等
主催長崎県、長崎県美術館
後援オランダ王国大使館、在大阪・神戸オランダ王国総領事館、在長崎オランダ王国名誉領事館、日蘭協会、長崎日蘭協会、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎県立長崎図書館、長崎市立図書館、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、NHK長崎放送局、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NCC長崎文化放送、NIB長崎国際テレビ、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎
特別協力レンブラントハウス美術館
協賛長崎バスグループ
助成オランダ王国大使館