スペイン国王陛下より「文民功労勲章」受章
お知らせ 2025/1/12
長崎県美術館は、2024年6月19日に、フェリペ6世スペイン王国国王陛下より「文民功労勲章 名誉の楯」を受章しました。2024年12月20日に当館にて大石賢吾長崎県知事及び小坂智子館長出席のもと、フィデル・センダゴルタ駐日スペイン大使閣下による叙勲伝達式が行われました。
国内の美術館では初の受章となります。
文民功労勲章は、民間部門において殊に勲功顕著なスペイン人及び外国人に授与されるもので、スペイン国家に対して有益な業績を施した者、もしくは傑出したかたちでスペイン国家の利益と繁栄に結びつく事項に大いに寄与した者を讃えることを目的として制定され、国家元首であるスペイン国王陛下が授与するものです。
当館の特色の一つは、東洋有数の規模を誇るスペイン美術コレクションです。第二次世界大戦中に特命全権公使としてスペインに赴任していた須磨彌吉郎(1892-1970)が収集した「須磨コレクション」を核として形成されてきたもので、スペイン国外における数少ないコレクションの一つとして評価されています。
スペイン国立プラド美術館と「芸術作品の研究」や「専門家の交流」について、友好的な協力関係を推進するための覚書を交わしており、これまで職員の派遣のほか、作品の借用及び展覧会開催を行っています。
スペイン美術に関する調査研究・作品収集、古今の芸術的遺産の豊かさを紹介する展覧会を開催してきたこと、スペインの最も代表的な複数の美術館を含む文化機関とも連携し様々な共同事業や教育プログラムを展開してきたことなど、スペイン文化に関する人々の関心や評価の促進に貢献してきたことが評価され、受章に至りました。