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(vol.179)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2019/2/28
INDEX

1) 館長コラム

2)展覧会情報
 ・青木野枝 ふりそそぐものたち
 ・誕生50周年記念 リカちゃん展
 ・奇蹟の芸術都市バルセロナ展

3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
 ・第10回「磁場としての長崎-戦後の美術界を中心に」

4)アトリエ情報
 ・気持ちを届ける紙のカタチ -PAPIER TIGREの紙に気持ちを乗せて届けよう-
 ・ウィークエンドミュージアム
  第7回「プラバンでつくるストラップ」

5)イベント情報
 ・イブニングライブ
 ・まちかどコンサート


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1)館長コラム
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「平成も後2か月、新時代に期待」 館長 米田 耕司
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 前号で私の不摂生で杖をついての生活を記載しましたが、お陰様で
回復し杖なしで歩けるようになりました。普通に生活できることが
一番と感じる反省の日々でした。
 さて、平成も後2か月の4月30日で終わります。5月1日からは
新年号に改元されます。平成30年度も残すところ後1か月。
開催中の企画展「青木野枝 ふりそそぐものたち」も3月24日までと
なります。父方のルーツが長崎の青木さんは、本展のために改めて
長崎原爆や戦争の歴史を勉強されました。鉄や石鹸などの素材から
生み出される精神性の高い新作中心の展覧会です。また3月14日
からは、県民ギャラリーで「誕生50周年記念 リカちゃん展」
(-4月14日)を開催します。着せ替え人形のリカちゃんは、
1967年に誕生し、2017年に50周年を迎えました。
4代にわたってモデルチェンジを重ね、時代や流行を反映しながら、
その時々で変化する女の子の夢や憧れをかなえ続けています。
現在も三世代にわたって愛されているリカちゃん。いろいろな時代に
タイムスリップしながら、少女時代の思い出を懐かしむとともに、
日本中の女の子の半歩先のあこがれであり続けるリカちゃんの世界を
ご覧いただきたいと願っています。
 さて、終戦後わが国の美術館の発展は目覚ましいものがあります。
平成の終わりに当たってその歴史に思いを馳せたいと思います。
その根幹を考える時、第二次世界大戦の敗戦後、平和と文化国家建設を
目指した先人たちの努力を忘れてはならないと思います。今は昔ですが、
すぐに想起したことは、故三上次男東大名誉教授が、敗戦後間もない
昭和21(1946)年春、焼野原の東京での体験を後年東大新聞に
掲載した記事です。「家族は疎開先の地方から帰らず、われわれも
食料の買い出しで真剣だったが、そんな荒寥とした時期に、
上野の国立博物館で日本の古美術の大きな展覧会が開かれていた。
食料を得るために上野駅に出かけた私はこの展覧会を知って続々と
詰めかける人々の後について博物館に入ったが、その時の強い衝撃は
表現を絶したものであったのを覚えている。日本にもこんなに美しい
ものがあったのか。日本人にもこんなに美しいものを作り出す
能力があったのか、私は戦慄に似た気持ちに耐えながら、
すぐれた日本の伝統美術の前に立ちつくした。(略)これほどの
心の糧となり救いとなるとは信じがたいほどであった。
それにしても、同じように腹が減っていた当時の博物館の人々が、
美術品を疎開先から運び返すと、すぐさまこれを国民の前に広げて
くれたくれたのは偉かったと思う。これに触れて感動し、力を与えられ、
生の戦列に復帰した人も多かったであろう。(略)良い展覧会を見て
感銘を受けたけれど、これほど心を奪われ、美術から救いを得たことは、
空前であり恐らく絶後であろうと思っている。」
 長い引用になりましたが、この話は美術館で働く者にとっては
勇気であるし、誇りです。戦時中、貴重な文化財を戦災から守るために、
福島県の猪苗代湖付近の翁島にあった高松宮邸などに保管していたものが、
無事に戻ってきての古美術展開催で、戦後日本の復興を伝える逸話です。
昭和のことですが、新時代が戦争のない平和な平成を引き継いで、
人びとにとって夢のある良い時代になるように祈念いたします。


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2)展覧会情報
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■企画展示室
青木野枝 ふりそそぐものたち
2月9日(土)- 3月24日(日)
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キャリアの初期より一貫して鉄を素材に作品を制作してきた彫刻家・
青木野枝(あおき・のえ)の公立美術館では九州初となる個展。
近作・新作を中心に構成し、第55回毎日芸術賞(2014)、
第40回中原悌二郎賞(2017)を受賞するなど近年ますます注目される
青木作品の新たな展開を跡づけます。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1050

【関連企画ピックアップ】
……………………………………………………………………………………
学芸員によるギャラリートーク
3月10日(日)14:00-
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会場|企画展示室
無料(要本展観覧券)

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追加開催決定!アーティストトーク&サイン会
3月24日(日)14:00-
……………………………………………………………………………………
会場|アーティストトーク:企画展示室
   サイン会:橋の回廊(カフェ前)
◎アーティストトークには観覧券が必要です。
◎サイン会は15:00から、本展図録をご購入の方を対象に行います。

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■県民ギャラリー
誕生50周年記念 リカちゃん展
3月14日(木)- 4月14日(日)
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1967年に誕生し、半世紀にわたり女の子たちに愛され続けている着せ替
え人形「リカちゃん」。初代から現在の4代目までのリカちゃんと家族や
友達の人形を当時の流行ファッションとともにご紹介します。
また、公式図録や長崎会場限定グッズなど、展覧会オリジナルグッズ約
400種類を販売します。
只今前売券好評販売中!

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1053

【関連企画ピックアップ】
……………………………………………………………………………………
リカちゃんマグネットをつくろう
3月30日(土)・31日(日)、4月6日(土)・7日(日)
10:30-12:30、13:30-16:00
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リカちゃんのぬり絵にデコレーションして、かわいいマグネットをつく
ります。※マグネットの直径は54mmです。
会 場|アトリエ
参加費|100円
対 象|こどもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3998&command=education

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■企画展示室
奇蹟の芸術都市バルセロナ展
ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリ-美の巨星たちを育んだカタルーニャの煌めき
4月10日(水)- 6月9日(日)
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スペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナは、ガウディやピカソ、
ミロ、ダリなど、多くの偉大な芸術家を輩出した世界有数の芸術都市です。
本展では19世紀後半の新たな都市計画から、2つの万博を経て、スペイン
内戦に至るまでの約80年間にカタルーニャで花開き咲き誇った芸術の
精華を紹介します。
只今前売券好評販売中!

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1306

【関連企画ピックアップ】
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特別講座「近代都市バルセロナの形成と発展」(仮)
4月13日(土)13:00-14:30(12:30開場)
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会場|ホール
講師|フェルナンド・マルサー
   (カタルーニャ工科大学教授、カタルーニャ建築家協会歴史資料館
    ディレクター)逐時通訳付
定員|100名
無料(要本展観覧券)

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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第10回「磁場としての長崎-戦後の美術界を中心に」
3月10日(日)11:00-(約45分)
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古くから芸術家たちを魅了してきた長崎。特に戦後の1950年代から60年
代にかけて、宮本三郎、椿貞雄、小磯良平など中央の画壇で活躍する画
家たちが数多く長崎を訪れました。彼らをひきつけたものは何だったの
か。芸術家たちを引き寄せる「磁場」としての長崎の魅力について考え
ます。

講師|松久保 修平(長崎県美術館学芸員)
会場|講座室
定員|先着40名
◎聴講無料、当日受付

年間のスケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33

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4)アトリエ情報
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気持ちを届ける紙のカタチ -PAPIER TIGREの紙に気持ちを乗せて届けよう-
3月2日(土)・3日(日)10:00-12:00、13:30-16:00
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フランス発PAPIER TIGRE(パピエ・ティグル)の素敵な包装紙を使って、
気持ちを届ける封筒や祝袋、手紙折り、そして気持ちを届ける糸電話を
つくります。

会場|アトリエ
参加費|100円
制作時間|20-30分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3984&command=education

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ウィークエンドミュージアム<第7回>プラバンでつくるストラップ
3月23日(土)16:30-19:00
3月24日(日)10:30-12:30、13:30-16:00
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「ウィークエンド
ミュージアム」。第7回は、自分だけのオリジナルストラップを
つくります。プラスチックの板に絵を描いたら、オーブントースターに
入れてできあがり。
会場|アトリエ
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円
制作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3956&command=education


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5)イベント情報
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イブニングライブ
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週末の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。

※入場無料
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○イブニングライブ by活水女子大学
3月17日(日)(1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3882&command=lecture
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まちかどコンサート
3月30日(土)18:00-18:30
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会場|エントランスロビー
出演|フルート 永留結花、ファゴット 池田祐希、ピアノ 山下賢裕
※入場無料

詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3992&command=lecture


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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)

 ※インスタグラム始めました!
 https://www.instagram.com/nagasaki_museum/

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http://www.nagasaki-museum.jp/

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