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長崎県美術館

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吉彌枝の肖像 ( 1943年頃)

Portrait of Kimie 出品履歴

ダニエル・バスケス・ディアス Daniel VÁZQUEZ DÍAZ
作品解説
  ここに描かれているのは須磨彌吉郎の次女「吉彌枝(きみえ)」である。彌吉郎の「彌」と「吉」をとって名づけられたという名前からも末娘に対する須磨の愛情の深さが感じられる。《須磨彌吉郎の肖像》と同様、着物やなぎなたといった日本的モチーフによって飾られた吉彌枝の立ち姿は、日本女性の凛とした美しさを漂わせている。
本作品は須磨が特命全権公使としてスペインに滞在していた頃にバスケス・ディアスに依頼制作させたもので、ある一室で撮られた写真には、須磨彌吉郎、バスケス・ディアス、そして彫刻家マリアーノ・ベンリウーレが本作品の前に並んで写っている。M.ベンリウーレ(1862-1947)は、バスケス・ディアスよりやや年長のスペイン出身の彫刻家であるが、一方で当館が所蔵している素描の作品《自画像》(1941)のように絵画も制作している。このように須磨彌吉郎はスペインにおいて、バスケス・ディアスやM.ベンリウーレといった同時代の作家と親交を持ちつつ、彼らの作品を購入していたことが推察できる。中でも、バスケス・ディアスは須磨コレクションの形成に重要な役割を果たした人物だと言われている。  
作品詳細
素材・技法 油彩・カンヴァス
素材・技法(英文) Oil on canvas
サイズ 191×111cm
コレクション名 須磨コレクション
備考 須磨No.1525
関連収蔵資料
図書
資料

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