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長崎県美術館

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彦山図 ( 1928(昭和3)年頃)

Hikosan 出品履歴

古賀春江 Harue KOGA
作品解説
  古賀は1927(昭和2)年頃から神経衰弱を患い、療養のために長崎を訪れていた。記録によると、1928(昭和3)年5月末に来崎し、8月末には長崎を発ったとあるため、約3ヶ月の滞在期間に本作を描いたと考えられる。中島川近くにあった松田一三の別荘に寄宿していたというから、本作品はその寄宿先から見た風景だろうか。長崎市内中心部から彦山を望む景色が描かれおり、前景には松林が、麓には家々がところ狭しと並んでいる。本作品を手がける以前、古賀の油彩画は水彩画的な薄塗りによってクレー風の夢幻的な画面を創り出していた。その後、より写実的な作風へと転換し、シュルレアリスムへと向かっていく。本作にみられる山々を背景に画面中央を占める屋根の連なりが織り成す幾何学的な形態は、クレーというよりも、むしろセザンヌの「サント・ヴィクトワール山」の連作を想起させる。大正末期に見られた折衷的キュビスムの作品と比較すると描写がかなり写実的になっていることが分かる。翌年から古賀はシュルレアリスム的作品を描くようになる。本作品にその傾向は見出せないものの、モティーフを実際の風景から心象風景へと変化させていく過渡期の作品だといえる。  
作品詳細
素材・技法 油彩・カンヴァス
素材・技法(英文) Oil on canvas
サイズ 60.8×72.8cm
コレクション名  
備考  
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