このページではJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして下さい。

長崎県美術館

所蔵品検索

作品検索

作品詳細

鳳凰 ( 1929(昭和4)年)

Chinese Phoenix 出品履歴

荒木十畝 Jippo ARAKI
作品解説
  本作品も第10回帝展に出品された十畝晩年の作品である。百鳥の王である鳳凰二羽が、その枝にしか止まることがないといわれる梧桐とともに描かれている。鳳凰は、画面全体にその尾羽を拡げたかたちで描かれており、荘厳な雰囲気を醸し出している。モティーフが鳳凰という空想上の動物であることにも因るのか、鳳凰の表現、金泥を多用した瑞雲の表現など、十畝作品にあって工芸作品を思わせる装飾性の高い特異な作例となっている。
前年に描かれた《鶴》(No.46)において鶴の背後にうねるような大気を描きだし、本作品においては明確な形状で瑞雲を描き、さらに本作品の後に描かれた《寂光》(1932年、東京芸術大学美術館)、《玄明》(1933年、東京国立博物館)においては墨のぼかしと水面を表現する細線を介しての独特な気配を漂わせる表現を行なっている。こうした晩年の一連の作品を見ていくと、この時期十畝は、うねりを持った空気感を表現することによって「物心共に決定ならざる一歩手前に於いて余地を与え、自由、無限、神秘の境に誘致する性質のものである」(荒木十畝「観察と省略」『東洋画論』1942年より)日本画の可能性を追求しようとしたことが推測できる。
Exhibited at the 10th Teiten
作品詳細
素材・技法 紙本着色
素材・技法(英文) Color on paper
サイズ 160×220.5cm
コレクション名  
備考 第10回帝展出品作
関連収蔵資料
図書
資料

前のページへ戻る