このページではJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして下さい。

長崎県美術館

所蔵品検索

作品検索

作品詳細

死神と仮面 ( 1940年頃)

The Death and the Masks 出品履歴

ホセ・グティエレス・ソラーナ José Gutiérrez SOLANA
作品解説
  3人の仮面たちが、言い争っているようにも噂話に興じているようにも見える。鎌を持った死神の仮面が登場し、直截に不吉さを醸し出している。この作品に見られるように、骸骨もまたソラーナ気に入りのモティーフであった。彼は、中世末期に流行した「死の勝利」や「死の舞踏」の図像を現代風に置きかえるなど、さまざまなかたちでこのモティーフを扱っており、骸骨に象徴される死のイメージに憑かれていたことを示している。
「仮面」も「骸骨」も19世紀以降のヨーロッパにおいて、芸術家たちを魅了してきたモティーフだが、とりわけ19世紀末ベルギーの画家ジェームス・アンソール(1860-1945)はこの二つのモティーフを生涯描き続けたことで知られている。ソラーナの作品は、主題のみならず、構図や筆触などの点でもアンソールとの関連を窺わせる。ジャン・カスーのようにソラーナを「スペインのアンソール」と呼ぶ評者もおり、両者の関係はすでに示唆されているが、今後より詳細な検討が必要であろう。  
作品詳細
素材・技法 油彩・カンヴァス
素材・技法(英文) Oil on canvas
サイズ 70.8×51.5cm
コレクション名 須磨コレクション
備考 須磨No.132?
関連収蔵資料
図書
資料

前のページへ戻る