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作家詳細

ティモテオ・ペレス・ルビオ / ペレス・ルビオ (1896~1977年)

Timoteo PÉREZ RUBIO

作家解説

20世紀前半のスペイン動乱期において、ティモテオ・ペレス・ルビオは波瀾に満ちた生涯を送った異色の画家である。マドリードのサン・フェルナンド美術学校で学んだ後、スペイン美術アカデミーの奨学生としてイタリアやフランスに留学している。マドリードでの全国美術展に数回出品し、1932年にはノルマンディーを描いた風景画が第一席を獲得した。当時のペレス・ルビオの画風は、フランス印象派からの影響が顕著に見られ、当時スペインで流行していた、自国の衣装などをモチーフとした民族主義的な絵画とは一線を画していた。
その後、プラド美術館の副館長に就任。また1936年には、戦争から芸術作品を守るために組織された美術財産防衛組織の長となり、プラド美術館の作品をジュネーブに避難させるという重要な任務に就いた。しかし、その後スペイン政府から亡命を余儀なくされ、1940年、詩人だった妻ローサ・チャセルとともにリオ・デ・ジャネイロへと渡る。当地においても精力的に制作活動を続け、1942年にはリオ美術館で個展を開いた。亡命してからのペレス・ルビオの絵画は、熱帯園などブラジルの風土からインスピレーションを得て、より色彩豊かで生命力に溢れたものへと変化していく。
フランコ政権が終わりを告げようとしていた1974年、マドリードにおいて文化省主催の回顧展が開催されている。また、死後ブラジルに安置されていた遺体は、故郷のエストレマドゥーラに送還された。最近では1996年エストレマドゥーラ美術館において、彼の未発表作品と美術財産防衛組織で活動していた時期の膨大な数の文書が公開されるなど、スペイン本国における再評価の機運はますます高まっている。

作品一覧
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冬の庭 (1930年頃)
A Winter Garden
ティモテオ・ペレス・ルビオ
Timoteo PÉREZ RUBIO
素材・技法:油彩・カンヴァス
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