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作家詳細

小波魚青 / コナミ ギョセイ (1844~1918年)

Gyosei KONAMI

作家解説

本名盛春、はじめ南洋と号し、のちに魚青と号す。別号、月柳、月華、夏風庵、清風居。1844(弘化元)年伊予の宇和島伊達の家老職の藩士の家に生まれ、画家を志し京都四条派の流れをくむ伊予の画家・梶谷南海に学び、のちに京都の四条派の長谷川玉峰(1822-79)の門に入ったという。明治初頭に長崎に移住し、1891(明治24)年のロシア皇太子ニコライ2世が長崎を訪れた際には長崎県知事官邸で席画を描いたとも伝えられており、唐絵目利の系譜が途絶えた後の長崎で画家として活躍した様子が伺える。また『グラバー図譜』(長崎大学)が知られる萩原魚仙などの後進の指導も行った。画家としての業績は、1882(明治15)年、第1回内国絵画共進会に8点を出品、1892(明治25)年の日本美術協会秋季美術展に《石猿蓑虫ヲ窺図》《旅雨擣衣図》を出品し、前者は宮内省買上げとなったという。また1913(大正2)年には長崎市の料亭・迎(こう)陽亭(ようてい)で「小波魚青先生古希祝賀展観会」が開催された。その作品としては、長崎の秋の大祭・くんちにおける麹屋町の傘鉾の後日の「垂れ」(「傘鉾」は飾り鉾の一種で、「垂れ」は傘鉾の装飾幕。垂れは、くんちの初日にあたる「前日」と最終日にあたる「後日」では異なるものが使われた)が魚青の筆によるものであった他、《大河平屋敷絵図》(1900年、えびの市有形文化財)などがある。魚青の長男・胤雄(1876-?)も魚江と号し、画家として活動していた。    

作品一覧
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楓鹿松鶴図屏風 (1896(明治29)年)
Deer under Maple Trees and Cranes under Pine Trees
小波魚青
Gyosei KONAMI
素材・技法:紙本着色
春野白狐 朧夜狸図 (明治年間)
White Fox and Raccoon Dog
小波魚青
Gyosei KONAMI
素材・技法:絹本着色
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