施設情報
設計コンセプト
風・光・水、そして大地に根ざす緑。
刻々と姿を変える自然もまた、新しい美術館にとって石やコンクリートと同様、大切な建築の素材となっています。外光に満ちたエントランス、心地よい風が通り抜ける回廊、水面を臨むカフェ、緑に揺れる屋上庭園、時の移ろい、四季のめぐりとともにその表情を豊かに変える美術館の空間は、訪れる人々に新しい発見と創造の喜びを提供します。
「開く↔守る」
美術館の建築の大きな特徴は、運河を挟み西側と東側ふたつの棟によって構成されること。「ギャラリー棟」と呼ばれる西側の棟にはエントランスロビーや県民ギャラリー、ホールやアトリエなど皆さんに気軽にご利用いただける「開く」機能が、「美術館棟」と呼ばれる東側の棟には事務室や研究室、収蔵庫や作品搬出入口、企画展示室や常設展示室など美術館としてオーソドックスな「守る」機能が集約されています。
「緑の連続/回遊性」
「長崎水辺の森公園」に隣接する美術館は、公園の一部としての機能も果たします。ギャラリー棟の一部には盛り土を施したうえ植栽し、屋上も芝などで緑化して、公園との緑の連続を図ります。また、彫刻なども設置する屋上庭園には美術館の中からも外からも自由にアクセス可能。水辺に映える緑の中、自然を感じながら美術と親しんでいただけます。
美術館棟1階
美術館棟2階
ギャラリー棟1階
ギャラリー棟2階
外部
屋上庭園 | 「長崎水辺の森公園」と緑がつながる屋上庭園。長崎港を一望できる憩いのスペースを提供します。 |
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運河劇場 | パフォーマンスなどに利用でき、美術の新たな領域を広げます。 |
アートビジョン | 美術館入り口付近にある高さ約4m、幅約7mのLED大型映像装置。 展覧会情報や映像作品、館内で行われるイベントのライブ映像も上映されます。 |