長崎県美術館

企画展

「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展

企画展概要

『ふたりはきょうも』(1979)表紙下絵
Courtesy of the Estate of Arnold Lobel. © 1979 Arnold Lobel.
Used by permission of HarperCollins Publishers.
会期 2022年06月18日(土) ~ 2022年08月21日(日)
開館時間10:00~20:00(最終入場19:30)
※6月21日(火)は18:00まで(最終入場17:30)
休館日6月27日(月)、7月11日(月)
会場長崎県美術館

絵本「がまくんとかえるくん」、作者アーノルド・ローベル
原画やスケッチ200点による日本初の展覧会

「アーノルド・ローベル」という名前になじみがなくても、仲むつまじくたたずむ「がまくんとかえるくん」の顔を見れば、ピンとくる人は多いはず。深い友情で結ばれたふたりのかえる。そのお話は、日本でも小学校の教科書に採用されるなど、シリーズ最初の本が出版されてから半世紀を経た今なお世界中で愛されています。病気がちで学校嫌いだった子どものころから絵やお話づくりが得意だったローベル。54年の短い生涯を閉じるまでの間に、100冊もの絵本を世に送り出しました。
本展は、エリック・カール絵本美術館との共同企画で、代表作である「がまくんとかえるくん」のシリーズ全4冊を中心とする約30冊の絵本を、貴重な原画やスケッチ、レイアウトなど約200点とともに紹介します。あわせて、「つみきのいえ」で知られるアニメーション作家の加藤久仁生が、がまくんとかえるくんの日常を描いた新作アニメーション作品「一日一年」も特別上映します。
ユーモラスで温かいローベルの世界に出会える、日本で初めての本格的な展覧会をぜひお楽しみください。

【展覧会のみどころ】
■「がまくんとかえるくん」の世界
ローベルの代表作「がまくんとかえるくん」シリーズ4部作『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』より、原画やスケッチ、レイアウト(草稿)約100点を初公開。
これらの作品や資料から、制作過程でローベルが重ねた試行錯誤の痕跡をたどることができます。中でも、レイアウトは鉛筆書きにもかかわらず非常に完成度が高く、ローベルがプロセスであっても労力を惜しまず取り組んだことが良くわかる見応えのあるものです。
当初は男女のペアや、タキシードとシルクハット姿など、さまざまな「がまくんとかえるくん」の案が検討されていたことをうかがわせる構想ノートや台割、色分け板など、貴重な資料を通じて絵本が完成するまでの過程を紹介します。

■「がまくんとかえるくん」だけじゃないローベルの絵本の世界
30年ほどのキャリアで100冊を超える絵本を手掛けたローベル。絵本『ふくろうくん』や『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』など、隠れた名作の原画やスケッチ約100点を初公開。ストーリーに合わせて様々なスタイルのイラストに挑戦し、画風を巧みに使い分けた、ローベルの類まれな描写力と表現力を堪能できます。

■素顔のアーノルド・ローベル
プライベート写真や映像を集めた「ローベルさんコーナー」では、ローベルファミリーの写真やホームビデオなどを通じ、心温かくユーモアに富んだローベルの人物像に迫ります。

■アカデミー賞を受賞したアニメーション作家、加藤久仁生による新作映像作品を上映
会場内では、アニメーション作家の加藤久仁生による映像作品「一日一年」を特別上映。たくさん遊んで、思い切り笑い、励まし合うがまくんとかえるくんのある一日を、一年間の季節の移ろいと重ね合わせたオリジナルのショートムービーです。
会場でしか見ることができない貴重な作品です。

アーノルド・ローベル(1933-1987)
アーノルド・ローベル、1973 Courtesy of the Estate of Arnold Lobel. © Adam Lobel.

1933年ロサンゼルス生まれ、ニューヨーク育ち。ブルックリンのアートスクールを卒業後、ポーランド出身の絵本作家アニタと結婚し、ニューヨークのブルックリンに居を構える。ふたりのかえるの友情を描いた4部作『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』のがまくんとかえるくんシリーズが、世界中で長く読みつがれている。54歳で亡くなるまでに100冊もの絵本を手掛
けた。コールデコット賞、ニューベリー賞など受賞多数。20世紀のアメリカを代表する絵本作家の一人。

作品紹介

関連企画

NCCアナウンサーによる読み語りコンサート

ピアノと打楽器の演奏と一緒に、NCCアナウンサーがアーノルド・ローベルの「おてがみ」を読み語ります。

日時 7月16日(土)11:00~11:40
会場 県民ギャラリー
定員 先着100名
料金 無料(要本展観覧券)
出演 佐藤綾子(NCCアナウンサー)、得田サトシ(ピアノ)、吉本ヒロ(打楽器)
Happy Rainy Day!<雨の日限定>オリジナルステッカープレゼント

雨の日にご来場いただいた方に「がまくんとかえるくん」オリジナルステッカーを差し上げます。

配布場所|2F企画展示室受付
※お一人様1枚限り、無くなりしだい終了

【お知らせ】<雨の日限定>オリジナルステッカーは配布終了しました。

ワークショップ『おきがるプリント「がまくんとかえるくんBOOKMARK」』

「がまくんとかえるくん」の挿絵と言葉(英語原文)を転写して、本展オリジナルの木製のしおりをつくります。

日時 6月18日(土)14:00~16:00
6月19日(日)、8月6日(土)、7日(日)10:30~12:00、14:00~16:00
会場 アトリエ ※随時受付
参加費 100円/枚 ※各回100枚限定(おひとり様2枚まで)
対象 5歳以上 ※小学生以下は保護者同伴
バラエティ豊かな展覧会オリジナルグッズとオリジナルメニューをご用意!

会場内の特設ショップでは図録、雑貨、文具などの展覧会オリジナルグッズを販売します。


展覧会公式図録 2,750円


DINEXマグカップ(4種) 各1,760円


ともだちトート(2種) 各1,430円


クリアファイル(4種) 各330円

英語で遊べる アーノルド・ローベル展~小学生が興味を持って聞ける英語絵本の読み聞かせ~

アーノルド・ローベルの作品は訳文が国語の教科書に掲載されていることで親しみ深いものです。今回展示されている貴重な原画、原文は作品が生みだされるまでのローベル自身の葛藤も読み取ることができます。作品を原文で読んでみること、聞かせてあげること、遊ぶことで展示物をより深く楽しみながらお子様の英語教育にも役立てることができるかもしれません。小学校英語教育の第一人者である長崎大学中村教授にお話しいただきます。

日時 8月10日(水)11:00~(60分程度を予定)
会場 ホール
講師 長崎大学副学長(入試・地域教育連携担当)
教育学研究科・教育学部 教授
小学校英語教育学会 副会長 中村典生
定員 親子ペア30組(60名)限定 ※応募多数の場合は抽選となります。
料金 無料(要本展観覧券)
申込方法 下記申込フォームよりお申込みください。

申込フォーム

基本情報

観覧料
一般1,300(1,100)円
大学生・70歳以上1,100(900)円
高校生800(600)円
中学生以下無料

※( )内は前売または15名以上の団体割引料金。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者および介護者1名は5割減額。
※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可。
※前売券の販売は、6月17日(金)まで。

前売券取扱い店

チケットぴあ(Pコード686-083)
ローソンチケット(Lコード84895)
セブンチケット(セブン-イレブン)
CNプレイガイド(ファミリーマート)
長崎県美術館

カフェ期間限定メニュー「がまくんのシルエット・オ・レ」とのお得なセット券

長崎県美術館カフェの期間限定メニューと本展の観覧券がセットになったお得なセット券販売中

クリームの上にがまくんのシルエットをココアパウダーで描いたアイスドリンク。カフェオレはミルクたっぷりに、バナナオレはアーモンドミルクを使ってヘルシーに仕上げました。展覧会とあわせてお楽しみください。

料金 一 般      1,760円
大学生・70歳以上 1,560円
高校生      1,260円
販売場所 1F・2F受付
販売期間 2022年6月18日(土)~8月21日(日)
主催等
主催長崎県美術館、NCC長崎文化放送
後援長崎県、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、NHK長崎放送局、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎、長崎県書店商業組合
協力文化出版局
企画協力ブルーシープ、エリック・カール絵本美術館