テクテクテクネー:技法でひらく想像世界
企画展概要
会期 | 2022年04月09日(土) ~ 2022年06月05日(日) |
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開館時間 | 10:00~20:00(最終入場19:30) |
休館日 | 4月11日(月)、25日(月)、5月9日(月)、23日(月) |
会場 | 長崎県美術館 企画展示室 |
この作品は何を使って、どのようにできているのだろう?—芸術作品の制作に用いられた素材や技法について思いを巡らせることは鑑賞体験にさらなる深みをもたらすはずです。本展では制作の過程や方法に焦点を当て、一つ一つの作品を形づくる表現の特質に迫ります。展覧会のタイトルにある「テクテクテクネー」の名の通り、テクテクと展示室を歩んでいくと、多彩なテクニックとテクスチャーからなる作品が待っています。そもそも、作品は様々な技法やそれにまつわる知識(テクネー)の賜物ともいえるのです。
会場では当館のコレクションを軸に、絵画・版画・写真・彫刻など多様なジャンルの作品を「顔」「花」「水」「音」「黒」のテーマに沿って紹介。身近な存在から抽象的なものへと視野を移しつつ、想像力を自由に羽ばたかせていく体験の場となるでしょう。
■展示構成
1.顔:出会いのかたち
私たちにとって顔は「わたし/だれか」を認識するためのかたちであると同時に、感情を映し出すコミュニケーションの基盤でもあります。
芸術家たちが様々な技法で表現した「だれか」に出会うことから、展覧会の幕が開きます。
2.花:作品に咲く華
四季折々に咲く花は古くから人々の心をひきつけてやまない、最も身近な自然の一つです。本章では花を主題とした作品群を紹介します。技法の観点から作品を見つめなおせば、それぞれの「花」に息づく表現の独創性や醍醐味がより深く感じられるはずです。
3.水:循環するエネルギー
海、雲、そして大気。水はたえず循環し、私たちの暮らしとともにあります。常にかたちを変えつづける水のすがたをとらえるべく、芸術家たちが生み出した多彩な表現は、普段何気なく身の回りに存在している水がもつエネルギーに改めて気づかせてくれるでしょう。
4. 音:想像の美
語りやしらべ、あるいは自然が生み出す音色の数々は造形芸術に対しても古今東西を問わず、無数のインスピレーションを与えてきました。音と深いつながりを持つ作品を前に耳をすませてみれば、それぞれの表現に込められた内なる音に出会えるでしょう。
5.黒:色のなかの色
芸術史上、黒色には特別な地位が与えられてきました。この色は、時に恐怖や不安を想起させる一方、どこか奥ゆかしく魅惑的でもあります。黒を基調とした数々の作品が湛える幽玄な芸術世界をお楽しみください。
作品紹介
ホアキン・ソローリャ《A・サイント=アウビンの肖像》1912年 油彩・カンヴァス 74.2×47.2cm 長崎県美術館蔵
渡辺千尋《奇妙な来客》1978年 エングレーヴィング・紙(雁皮刷り) 39.7×29.2cm 長崎県美術館蔵
児島善三郎《ミモザその他》1957年 油彩・カンヴァス 91.2×73.1cm 久留米市美術館蔵
荒木十畝《早春》1916-22年頃 絹本彩色 182.0×84.0cm 長崎県美術館蔵
菊畑茂久馬《海道 九》1990年(1997年改作、2003年再改作、2010年加筆)油彩・カンヴァス 259.0×194.2cm 長崎県美術館蔵
青木野枝《雲谷/長崎》2019年 鉄 H.200×φ170㎝ 作家蔵 撮影:山本糾 courtesy: ANOMALY
津上みゆき《View, the passage of time, Nakashimagawa River, 1:10pm 8 Oct 18 / 2019》(部分)2019年 顔料、アクリル、その他・カンヴァス(2枚1組)158.0×300.0cm 長崎県美術館蔵 Ⓒ津上みゆき courtesy of ANOMALY 撮影:三嶋一路
フランシスコ・デ・ゴヤ《理性の眠りは怪物を生む》『ロス・カプリチョス』第43番 1797-1799年 エッチング、アクアティント・簀目紙 31.4×20.6cm 長崎県美術館蔵
古川吉重《L-57》1982-83年 油彩・カンヴァス 178.0×208.0cm 佐賀県立美術館蔵
基本情報
観覧料
一般 | 800(600)円 |
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大学生・70歳以上 | 600(400)円 |
高校生以下 | 無料 |
※( )内は前売りおよび15名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者および介護者1名は無料
※前売券の販売は4月8日(金)まで
※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可
前売券取扱い店
チケットぴあ(Pコード685-999)、ローソンチケット(Lコード84573)、セブンチケット(セブンーイレブン)、CNプレイガイド(ファミリーマート)、長崎県美術館
◎電子チケットは2月19日(土)より発売。長崎県美術館では2月23日(水)より発売。
こどもの日割引 | 5月3日(火・祝)~5日(木・祝)の3日間は、当日料金の半額で入場できます。
主催等
主催 | 長崎県、長崎県美術館 |
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後援 | 長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、NHK長崎放送局、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NCC長崎文化放送、NIB長崎国際テレビ、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎 |