平成28年度 コレクション・イン・フォーカス ★第4回の報告
当館学芸員をはじめ専門家が主にコレクションをめぐってさまざまなテーマで語るコレクション・イン・フォーカス星9月の第4回について報告します。

永見徳太郎[夏汀]《赤道近くの海》1920(大正9)年



9月11日(日)第4回のテーマは、「永見徳太郎について(入門編)」月 講師には、長崎県文化振興課の 伊藤 晴子 学芸員 をお招きしました四葉

コレクターであり、芸術家たちのパトロンで、かつ作家でもあった長崎の大文化人・永見徳太郎について、多彩な視点から紹介する講座でした。永見は、中央、地元の芸術家らと幅広く交友し、作品の蒐集家として長崎の文化を広く知らせるために力を尽くした人物でした。また、自らも絵を描いており、当館にも油彩作品が所蔵されています音符
こちらは自画像↓

明治末から大正期に起こった南蛮美術ブームでは、長崎の文化を堪能したい人々のナビゲーターとして活躍したそうですむむっ
芸術家としての活動では、写真家として、永見によれば、日本初の個人写真集を出版。洋画家としては、大正5年のインド旅行、ヒマラヤ登山の時期をピークに活動しました。当館には《朝のヒマラヤ(印度)》(1917(大正6)年頃)や《赤道近くの海》(1920(大正9)年)など4点が収蔵されています。当時、個人でインド旅行に出かけるとは…汗きっとたいへんなお金持ちで、行動力がありバイタリティーあふれる人物だったのでしょうね!
永見徳太郎[夏汀]《朝のヒマラヤ(印度)》1917(大正6)年頃

古き良き長崎を象徴する人物の活躍ぶりを知ることができる貴重な機会となりましたチューリップ
毎回、当館コレクションの新たな魅力を発見することができる「コレクション・イン・フォーカス」全10回チョキ聴講無料、皆さん、ぜひご参加くださいねこ今後の予定はこちらをクリック!
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